こんばんは。店主です。
今週入荷するロードエルジンをご紹介致します。
日本では” 鉄仮面 “の愛称で有名なモデルで、
丸型とタンク型があり、小窓の形やケースの質感など
僅かな違いで数種類が作られました。
海外ではシェブロンと呼ばれており、
Vのデザインが特徴の丸型から付けらた名前のようです。
シェブロンの中でもタンク型はエルビスが
愛用していた事で有名なため人気のデザインです。
エルビスはハミルトンのベンチュラやロンジンのブラックダイヤル等を
つけている写真も残っており前衛的なデザインが好みだったようです。
シェブロンを着用している写真は結構沢山あり愛用していた事が見受けられます。
こんな感じです、カッコいい
時代を感じる白黒も御座います
上記のような収縮タイプのメタルベルトも良く似合うのですが、
今回はナイロンと2重巻革ベルトの珍しい2本をお付けします。
ナイロンベルトは店主も愛用しておりますが、
カッコ良い品を見つけるのに苦労したのでお付けする事にしました。
こちらのシリーズは黒尾錠で定革・遊革も黒金属です。
※定革ていかく・遊革ゆうかく＝ベルトを通す輪っか
落ち着きがありElvisの雰囲気にも良く似合っています。
お付けしたのは黒尾錠なのですが、同じシリーズは金色尾錠も御座います。
これがなかなか無いのです
金色尾錠も少ないのですが、定革・遊革が金属となると更に数が少なくなります。
こちらはベルトのカラーが単色なのでドレッシーになりますよ
そして今回は初の2重巻ベルトもおつけします。
着用するとこのような感じです。
アップです。
これほど太い2重巻でも時計が全く負けないのはElvisならでは
この1本でオシャレに纏まるので、店主はとても重宝しています。
そう、実は店主もElvisを愛用しております
現在はガルーシャ（エイの革）を付けております。
ガルーシャの毒々しさを物ともせずオシャレ感を増す店主のElvis。
あぁ、可愛過ぎる
ガルーシャは厚みが通常の3倍くらいあるので
尾錠で使うには硬く、革が割れそうなのでDバックルがお薦めです。
ガルーシャが通せるDバックルが探せない場合はご相談くださいませ。
現在、店主と同じカラーは販売しておりませんが、
他の色は取寄せられますので、こちらもお気軽にご相談くださいませ。
と、聞かれてもいないガルーシャを長々説明する店主
時間の見方をご説明します。
下記は9時です。
下記は9時半です。
そして10時です。
通常、ジャンプアワーはアワーをジャンプするのでジャンプアワーと言います。
一般的な時計の時針は1時と2時の間をゆっくり進み、1時半の時に針は１と２の中心にきますが
ジャンプアワーは１時５９分まで１にとどまり、2時ピッタリにビュンと動きます。
歯車に特徴があり、本品ですと下記の矢印がさす山が１２個で1時間に1個進みます。
なので本来なら９時半には９が見えてるはずなのですが
本品の様なディスクタイプはビュンとはならない事が多いです…。
「時」が消える瞬間があるので慣れるまで
となりますが
慣れるとそれも愛おしいです
そして最後に。
今後シェブロンを取り扱わない予定でおります
何故かと言いますと、このモデル専用のアンティーク工具が必要で
それがないとディスクが割れてしまうのです。
本品修理中に割れたディスクです
とってもレアな工具ですし、当店はレディース専門なので持っておりません・・・。
必ず割れる訳ではありませんが、割れた時のためディスクの在庫を確保しています。
他の人気モデル同様にシェブロンのパーツも高くなり、
今後のメンテナンスを考えるとこれ以上は難しいと判断しました。
とても可愛いモデルなので本当はご紹介を続けたいのですが・・・
サンタさんが枕元に工具を置いてくれるような事があれば、またご紹介したいと思います。
買って欲しいから書くわけではないのですが（いや買って欲しいですがっ！）
シェブロンは購入後のメンテナンスも安心な専門店で買った方が良いと思います。
毎度、自分が愛用する時計は写真も多く説明も丁寧で依怙贔屓がエグい店主です。
でも、とっても可愛いんだもーん
と開き直るのも通例。
と書くと店主が沢山時計を持ってる様にみえますが、
実用品として所持してる時計はとても少なく、少ない中の1本です。
とてもカッコよく、とても可愛いアンティークエルジンですよ