*きよみのアンティーク*ブログ

バックワインド

今週、珍しいバックワインドが入荷するので、
バックワインドについて書いて見ました。

ワインドとは竜頭の意味で、裏側に竜頭が配置され表からは見えないデザインを
バックワインドと言います。日本ですと裏竜頭と言ったりします。

正面から竜頭が見えないので時計っぽさが無くジュエリーの様です。

カクテルウォッチはその名の通りカクテルドレスに似合う様に
デザインされており、その意味でも竜頭を裏に隠し、よりジュエリーに近くした
バックワインドはカクテルウォッチの究極のデザインかなと思います。

一部の上流階級向けに生産されておりました為、
現存する数が少なく希少性の高いモデルです。

数多ある時計メーカーの中でも、バックワインドを作っていたメーカーは
ほんの一部で店主の知る限りでは、
オメガ・ルクルト・カルティエ・ロンジン等のどれも有名メーカーです。
価格もかなりの高額で販売されております。

見た目にもハッキリと分かる特徴的なデザインですので
分かる人がみると「おぉ!!」となる品です。

どのメーカーもバックワインドは小さめなデザインが多く
今回ご紹介するロンジンも僅か1.4cmしかありません。

腕の着けるとまるでジュエリーブレスレットの様です。

比較すると大きさの違いが良く分かると思います。

カクテルタイプの中では群を抜いて小さなモデルなので
小さな時計がお好きな方には、とってもお薦めです。
もうこれ以上小ぶりなサイズは無いと思います

ピッタリで着用すると下記の様な感じです。

ピッタリでの着用も、とっても可愛いのですが・・・・
汗や湿気のこもる裏側に竜頭が配置されておりますので、普段使いで毎日ご着用される様でしたら
少し余裕を持たせてブレスレットの様に着用するのがお薦めです。

竜頭が裏側にあると巻き難いのでは?
と、思われる方も多いと思うのですが、指1本で巻き上がります。

こちらが裏側です。

竜頭がほんの僅かなのですが、ケースから出ているのです。
この出ている部分に指を当てて滑らすだけで巻き上がります。

各メーカーやモデルで竜頭の位置は違うのですが、
下記のロンジンは3時位置についております。

位置は違っても巻く方向は同じで、時計を正面に見て
時計回りに巻きます。
こちらのロンジンですと矢印の方向です。

そして、針合わせは通常と同じで竜頭を引き上げます。

ちょっと余談ですが、時計回りで竜頭が回るので
竜頭を留めております中央のネジは逆ネジといって、
通常と逆方向巻のネジで留められております。
同じ方向に回ると、ネジが緩んでしまうので 

なので、間違えて竜頭を逆方向に回し続けると
ネジが緩んで外れてしまいます。

店主も「あれ?どっちだっけ?」と思う事もあり、そんな人の為に
回す方向の矢印が彫られているものもありますシンセツー

バックワインドは、見た目もコロンと小さく可愛いデザインが多く
ちっこい好きにはお勧めですよ

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