*きよみのアンティーク*ブログ

スイスの刻印 Helvetia(ヘルベティア)

今日は、スイスの刻印について書いてみようかと。
と言いましても、現在まで書いてきたものを纏めただけなのですが

金の比重は各国で主流が違います。

日本では高級ジュエリーの多くが18金ですよね?
同じくヨーロッパも18金です。
イギリスは9金、アメリカは14金が主流です。

そして、スイスの18金の刻印はHelvetia(ヘルベティア)と言う女神様です。

元々はラテン語で現在のスイスを指す地名なのですが、
擬人化され盾と槍を持ち「勝利」を顕すスイスの女神となりました。

切手や硬貨にも使われているとっても有名な女神様です。

1870年から硬貨にも用いられており現在も使われ続けております。

150年も硬貨に使われ続ける人物は世界でもヘルベティアただ1人だけなのです

昔スイス附近は多言語で、皆が読める共通文字がなかったため、
共通認識としてヘルベティアが用いられ、裏の花の種類で額面は違った様です。
皆に優しいユニバーサルデザインの先駆けなのです

横顔で頭にリースを乗せた刻印で、
多くは時計裏蓋の内側に打刻されております。

アップです。

ケース側面に打たれる事も多いですが、小さいので凹みと勘違いされがちです

見に着ける物に女神さまが居るのは、ちょっと”お守り”の様な気持ちになりますよね

●余談●
女神ヘルベティアは槍と盾を持っており、女神らしからぬ勇ましい姿なのですが・・・

ちょっぴり疲れて川沿いでうな垂れる事もあるのです。

肩のマントも外し、槍も盾も置いて一休み。
女神さまもきっと色々ご苦労があるのね・・。
旅行鞄に人間味さえ感じます(笑)。

なんだか親近感ですよね スキ

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