技術スタッフの宮尾でございます。
いつも「きよみのアンティーク」をご利用いただき
また、ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
【ハニカム】についてご質問承りましたので、回答致します。
ハニカムとは~
狭義にはその名の通り“honeycomb structure”「ハチの巣構造」のことを指すので
正六角形や正六角柱を隙間無く並べた構造を呼びます。
素材量を抑えながら、軽量かつ強固な構造を形成することが可能になる為、新幹線や
飛行機の翼などに使用されています。また、2000年からサッカーのゴールネットも
ハニカムになったりしています。
現況では、正六角形に限定したモノだけでは無く、同一形状の物を隙間なく並べた構造を呼んで
おります。よって正方形、正三角形、菱形を隙間なく並べた構造も同様です。
例えば、織りの粗いナイロンベルトの表面は鱗状に見えますが、これは「ハニカム・ナイロン」
などと呼ばれたりしております。
文字盤の装飾として、一つ一つ彫り上げた「ギョーシェ」と同等ではございませんが、
「サン・レイ」や「サン・バースト」などよりは1ランク上の装飾加工となります。
構造的には、文字盤への光の反射率を低下させ、視認性を高めることを目的としております。
サファイア・ガラスなど風防ガラスの精度向上により、使われることが殆ど無くなりましたが、
近年の回顧嗜好により、現行モデルでも装飾デザインの1つとして使われているモデルもござい
ます。
60年代のロレックスやオメガの文字盤デザインに多く使われておりましたが、アンティークモデ
ルの特徴でもあります。
下記は以前に当店でお取り扱い致しましたハニカムダイアルです。
その他ご質問もお気軽にご連絡下さいませ。
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