*きよみのアンティーク*ブログ

耐震装置INCABLOC インカブロック

こんにちは、店主です

来週ご紹介する時計の中に、珍しいスケルトンのブヘラがあります。
裏側のムーブメントが見え、クルクルと小さなテンプが動くのが見れます。

折角なので、たまに商品説明で書かせて頂いてる「耐震装置」をご紹介致します

青色で囲んだ部品が耐震装置です。

耐震装置と聞くと、ケース全体を守る様な装置かと思われた方も多いかと思いますが
天真という時計の心臓部を衝撃から守っております。
天真は時計のパーツの中でも1~2位を争う華奢で壊れやすいパーツですので
バネのクッション性を利用して、日常生活の小さな衝撃を吸収しております。

落下や大きな衝撃は吸収しきれませんが、絶対にあった方が良いパーツです。

こちらはルビーを押さえている金具の形が、砂時計の様な形をしており、
インカブロックと言う耐震装置です。
耐震装置の中でも優れ物で、多くの時計で使われております。
中には文字盤にINCABLOCとかかれているものもあります。
文字盤に書きたいほどアピールポイントなのです

ポスターもあったりします。

他にも沢山の形があり、各メーカーで特許を持った形もあります。

因みに店主はお花の形をしたKifAがお気に入りです(キフAと読みます)
形は様々ですけれど機能はほぼ同じです。

上記の品に限らず当店で扱っております時計は、
殆どが耐震装置がついておりますのでご安心ください
(年代が古い品ですと付いてない事もありますが・・・)

当時から時計は驚くほど多くの数が作られており、
無名のメーカーも星の数ほどありました。
ケースが可愛い品も沢山ありますが、
その中でしっかりと作られた時計は極一部なのです・・・

分解が出来ない仕組みの時計も多く、壊れた際は部品交換も修理もできません。

販売時は動いているけれど、壊れた時はどうするのだろうか
と思う時計も多く見かけます・・・。

専門家でもない限り、ムーブメントが良質かどうかは判断できませんので、
ご購入の前に、耐震装置は付いているか?とお聞きになるのも良いかと思います。

耐震装置が付いていれば、少なくとも製造時は
長く使う事を想定してしっかりと作られておりますので、
壊れた際は分解して修理や調整する事ができると思います

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