今日は店主です。
今週は、当店初のローズカットのアンティークリングを
ご紹介するので、ローズカットについて詳しく書いてみようかと思います
17世紀ごろに用いられたカットで、この時代は下記の3種類のカットが主流でした。
ローズカット
↓
オールド・マインカット
↓
オールド・ヨーロピアンカット
↓
そして、ブリリアントカットが誕生するのですが、
同じ17世紀中にブリリアントカットの原型と言われる、マインカットと
ヨーロピアンカットが考案されております。
17世紀の中でもローズカットのみが、カットが大きく異なります。
テーブルを持たないローズカットは、肉眼でもハッキリと反射の違いが分かり、
その違いがアンティークリングの証しでもあり、人気の理由なのだと思います。
パビリオン(ダイヤモンドの下側)もないので、リングの裏から覗くと
光取りの穴は開いていない事が殆どです。
構造上、ダイヤモンドの裏側のリング部分は磨く事ができません。
石を1度外して磨き直すと、販売当時と同じ輝きになるので
ご希望でしたらお気軽にご相談くださいませ。
でも・・・・
個人的には100年近くの時間をかけてアンティークの風合いになっておりますので
ピカピカにする前に、アンティークらしさを楽しんで頂くのが良いかと思います
ローズカットは、まだ電気の明かりが無い時代のカットなので
自然光の元で美しく輝く様に考えられたカットです。
真っ白に反射させる事を重視するのは、もっと後の時代なので
ダイヤモンドの周りに白金を使わないのも特徴的です。
ラウンド型のフォルムが薔薇の蕾を思わせる事から
ローズカットと呼ばれており、他のカットにはない反射の仕方です。
ブリリアントの様な繊細で真っ白な輝きはありませんが、
大きな薔薇の花びらを連想させるダイナミックな輝きだと思います。
今回は、直径5mmもあるダイヤモンドなので
そのダイナミックさも、分かりやすいかと思います。
この時代のローズカットダイヤモンドリングとしては、大変お安いと思います!
今までアンティークジュエリー専門店でご購入されていた方には、
ご不安に思う価格かと思います。
お安い理由につきましては、以前にヨーロピアンカットをご紹介した際に
書かせて頂いておりますので、ご心配でしたら是非お読み頂けたらと思います
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先週のブログでも書かせて頂いたのですが、
新しいカメラを使いこなせず、実物通りに撮れておりません・・・・。
下記はライティングを外して、自然光で撮って見ました。
こちらの方が実物の印象に近いと思います。
全体的な印象は下記の写真が一番近いと思います。
ドーム状のダイヤモンドは下記の写真が分りやすいでしょうか。
アンティークらしいですよね
テーブルがないのが、肉眼でもはっきり分かると思います
リングケースや、撮る場所を変えて撮って見ました。
少しでも実物の印象が伝わってるとよいのですが・・・。
実店舗のショーウィンドウに飾っておりますので、
お近くの方は、是非覗いて頂けたら嬉しくおもいます