*きよみのアンティーク*ブログ

悪魔のパーツ裏押さえ。

こんにちは、店主です 

今日は時計店らしく、時計修理のお話。

アンティークを販売するにあたって、修理&調整は必須です。

アンティーク時計を販売するお店は沢山ありますが、
どこまで修理と調整をして販売されているのかは消費者には分かり難いです・・・。

よほど時計に詳しくない限り、たとえムーブメントを
見せて貰えても分からないと思います。

例えば、「裏押さえ」と言うパーツ、
このパーツには当店も毎度泣かされております i_0469.gif

形は様々ですが、この様なパーツです。

華奢なパーツで、アンティークでは折れている事が多いのです。

竜頭を引き上げる際に動くパーツで、時計の走行には関係がない為
折れていても針は正常に動きます。

その為、折れたまま販売されている事もあります。
仕入れの際も、走行の状態は明記がありますが裏押さえの破損の明記はありません。

折れたまま使い続ければ、竜頭が抜けてしまったり、
折れた破片が他の部品を傷つけたりと、いずれ故障に繋がります。

このパーツは文字盤の下にある為、
例えムーブを確認する為にケースから出して貰っても
文字盤を外す技術がなければ確認できないのです・・・・。

どこの店舗でも同じかと思いますが、ムーブメントの写真は
裏側のみで文字盤の内側は掲載しておりません。
確認が難しい部分なのです。

当店では、折れたパーツの交換は、同じ番号または同じ系列の
キャリバーから移植しますが、同じキャリバーが見つからない時は
稀に作って頂く事もあります。

とても小さく、手間もかかる為、作ってくれる職人さんは多くないと思います。

こちらは、折れた裏押さえの一部です。

パーツのみが写っていると、大きさが分かり難いですが

実際は・・・・

この位です。

こんな小さなパーツを手作りするのは至難の業なんですっ 
全ての時計店及び職人が作れる訳じゃないんですっ!!

・・・つい、力が入ってしまいましたが、
こんなに長々書いて何が言いたいのか、と言いますと・・・

当店の時計は1本1本、本当に丁寧にメンテナンスをしております!!

と言う事なんです 

アンティークなので、どんなに丁寧に調整しても
不具合が起こる事はありますが、その後のアフターケアもしっかり行っております。

ご不安や疑問な事が御座いましたら、お気軽にお尋ねくださいね 

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