*きよみのアンティーク*ブログ

何故、イギリスは9Kが多いのか・・・。

こんにちは、店主です。
たまにはアンティーク店らしいお話を

当店は品はアメリカ・イギリス(たまにカナダ・オーストラリア)から仕入れており、
アメリカとイギリスでは金の含有量の好みが違います。

アメリカでは14Kと10K、イギリスでは9Kで多くのアンティークジュエリーや
金無垢時計が作られております。

何故イギリスは9Kを好むのか?
今日はイギリスのロイヤルゴールドに重点を置いてご説明をしてみます。

イギリスでは古くから金の含有量が37.5%でも金として
イギリスでは古くから金の含有量が37.5%で金として認められておりましたが、
同じ時代アメリカでは58.3%ないと金として刻印を打つ事が出来なかった様です。
(含有量37.5%=9K 58.3%=14K)

元々、イギリスは銀を好み初めてホールマークを義務付けたのも銀の品質管理の徹底の為でした。

銀を多く含む9Kは王室も好んで使う為、ロイヤルゴールドと(ブリティッシュゴールドとも)
呼ばれ一般にも親しまれております。
アンティークに限らずイギリスのジュエリー店では現在でも9Kがスタンダードです。

銀の量が増えると、やや黄色がかったシャンパン色になり
アンティークでも現行品でも色味は様々です。

資産用の金塊は純度が大変重要性を持ちますが、
ジュエリーにおいては金の含有量が価値の全てではありません。
特にアンティークジュエリーはデザイン性や希少性が重視されますので。

イギリスのジュエリーはホールマークがしっかり刻印されている事が多く
年号の他に検品した町や販売店など、かなり細かく分かる事もあります。

ホールマークガイドブックも販売されているので
手にしたジュエリーの辿って来た歴史を自分で調べられるのも
西洋アンティークジュエリーの楽しさの1つだと思います。

最後にその他の国では、中国・台湾では24K、
フランスと日本は18Kが現在は主流です。

そして日本では、刻印はK18と打ち「K」が手前に来ますが
海外では「K」は後ろに付きます。

他にも「KT」「KY」「KP」の刻印もありますが
何れも金無垢の意味です。

特に「KP」はジュエリー店の店員さんでさメッキと思われてる方も多いくらい
誤解を受けやすい刻印なので、以前に別でご説明しております。
宜しかったら→ こちら ←を覗いてくださいませ。

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