こんにちは、店主です。
今日は当店がしている販売前の修復過程の一部をご紹介します。
当店は小さなショップですが、こう見えて技術力はあるんですよムハハハ~
契約工房にもお願いしてますが、殆どが自社で修復しております。
修復過程にも携わりますし、パーツの調達も自社で行っております。
だからこそ出来る修復もあります。
例えば、こちら
最初はこちらの文字盤でした。
写真では汚れて見えますが、ケースに収めると気にならない程度です。
他店では絶対に交換しないレベルです 断言デキマス!
しかし当店では、保有してる同系列の文字盤を全て確認して
より似合うものがあれば交換しております。
今回は折角スクエアのケースなので、スクエアのインデックスの文字盤にしました。
こちらもケースに収めると目立つ大きな傷はないのですが、
ケースが真っ白なので、やはり綺麗な方が似合うと思い
リダン(文字盤再製)を済ませました。
こちらがリダン前の文字盤です。
*ブログ用に写真を撮ってなかったので見難いのですが・・・。
勿論、同じキャリバー用の文字盤で時代も合っております。
風防も小傷程度の目立たない傷でも、出来る限り交換しております。
無傷でも雰囲気が可愛くなるなら交換しております。
こちらも厚みのあるアンティークらしい風防に交換しました。
上記の時計が特別だからご紹介してるのではなく、
全ての時計がこの様に1つ1つ丁寧に修復されております。
こちらのペルゴも、
入荷時はこの様な感じです。
洗浄前なので全体的に汚れて見えますが、
こちらも他店ならリダンはしないレベルだと思います。
写真をよーーくみると分かるのですが、Perregaux の文字が消えております。
これは風防にかすり傷がある為です。
この一部分だけなので迷いましたが、中心付近の傷は気になる方もいると思い
風防を新しく作製をしました。
新しい風防は透明度が高く、ハッキリと文字盤が見えてしまうので
文字盤もリダンで無傷にしました。
因みにこちらは入荷時の状態でもリダンがされております。
インデックスの縁に塗料がかなり雑に乗り上がっております。
でもアンティークとしては状態は悪くない方ですムシロ、キレイ
こちらのハミルトンも上記と同じ様な修復しております。
こちらもリダンをしておりますが上下の文字盤は同じではありません。
下の写真をよーーーく見ると3時.9時位置の切分がケースに隠れております。
同系列の文字盤なのでパーツとしてはサイズがあっておりますが、
ケースのモデルが違うのでデザインとしてはサイズがあっていないのです。
風防の9時位置の反射は内側のヒビです。
角度に寄っては全く見えませんが、交換しております。
厚みのある風防に交換したため、内径が変わり針が掠るので
針のサイズも変えております。
修復時に当店が保有しているパーツがあれば、少しでも綺麗で
使い易い様に修復しておりますが、パーツがない時が問題です・・・
わざわざパーツを取り寄せて、価格を跳ね上げてまで
小さな個所にもこだわるか・・・いつも悩ましいところです。
ただ、価格さえ気にしないのであれば当店では全ての修復技術が整っております。
他の専門店に比べてお安くご紹介しておりますので、
気になる部分を修復してピッカピカにしても、決して高くつく事はないと思います
今回は来週販売の時計から修復過程をご紹介したので、ほんの一部です。
もっともっと山ほど細かな修復をしておりますアレヤ、コレヤ
今後もその努力を自慢するが如く、ご紹介してゆきますね ←大人気ない。