こんにちは、店主です。
来週ご紹介するジャガールクルトに珍しいが刻印ありましたので
今日はホールマークについて書いて見ようかと。
こちら
こちら、Jaeger-LeCoultreのバックワインドです
バッグワインドなので、とっても小さいのですが、
その小さなケースの、更に小さなラグに、びっくりするくらい小さな刻印が!
左が鷹で、右が犬の刻印です。
あら?結構大きいじゃない?
と思われました?!
でも、こんなに小さいんですよ。
指紋の溝に入るんじゃないの?と思うくらいです。
青く囲んだ個所にもうっすらですが、鷹の刻印が残っております。
フランスでは鷹は18K、犬はプラチナの刻印です。
なるほどフムフム。とホールマーク辞典を片手に頷く店主。
実は、当店は仕入れ先の殆どがアメリカとイギリスなので
フランスのホールマークは馴染が少ないのです。
珍しい刻印に興味津々です
鷹は18Kで、犬はプラチナね。
で、・・・両方は
と調べても、きっちりとした文献がなかなか見つからない。
ようやく、こちらの分厚い本の中の
このページの青枠部分に
この様な説明を発見!
この説明だけですと、
プラチナの中に50~69%の比率でゴールドが入っている。とも読めるのですが・・・。
でも混合したのではなく、ダイヤモンドを留める爪部分のみプラチナを使ったのだと思います。
イエローゴールドのジュエリーでも、爪だけホワイトゴールドを使っているで、
同じ意味だと思います。より白くて固い素材を爪に使ったのだと思います。
とはいえ、こちらはプラチナが30%未満では打てない刻印ですので
爪の数が少なければ、いくらプラチナを使っていても打てません。
意外とデザインが限られてしまうので、とても珍しい刻印だと思います。
2つ並んだ刻印は1912年~1994年までしか打たれておりませんが、
各刻印自体はとても古くから使われております。
そして、地域も限定でパリの刻印なのです。
因みに「750」は18金と同じ意味です。
そんな訳で、今回のジャガールクルトは
珍しいおフランスのケースです
当時のお金持ちのパリジェンヌが着けていたに違いない、
ジャガールクルトのバックワインドです
宜しかったら、是非覗きにいらしてください
◎どうでもよろしい追記◎
日本の専門書には「犬」と「鷹」と書かれており
鷹だけ「鳥」とは書かれずカッコよくイーグルなのが違和感があり、
本当は犬ではなく狼(wolf)なのでは?と思ったのですが・・・
完全dogでした・・・。
なんか不公平じゃないですかぁ?