こんにちは、店主です
本日入荷を予定しております時計をご紹介致します。
※↑リンクされた商品ページは販売時刻に表示されます。
2月23日のブログでチラリとご紹介したハミルトンです。
その時にも手放し難いと書いたのですが、やはり手放し難い
希少性なども理由の1つですが、なんと言ってもこの可愛さが１番の理由です。
本品は1938年に販売された品ですが、この時代らしさが詰まっております！
ケースの厚ぼったいようなゴロンとした丸みもこの時代ならではです。
大まかですが、
1920年代は↓このようなデザインが主流でした。
↑切り分と呼ばれる梯子状のセコンドマーカーはこの時代の特徴でもあります。
数字のデザインも特徴の1つで、色は切り分と同じ黒ペイントで統一されております。
↓そして1950年代からガラリと雰囲気が変わります。
↑数字はドットや四角などのアワーマーカーが使われるようになり、針もケースの色に合わせて金色または銀色になります。
本品は丁度その中間なのです。
中間でも2つの特徴を持ち合わせるのは稀で、多くはどちらか1つです。
先日ご紹介した下記も年代は同じですが文字盤の雰囲気は1920年寄りで統一されております。
デザインの流行りはメーカー問わず同じで、下記のインターも1940年代でケースは厚みがあり、ぽてっとした丸みのあるデザインです。
そして文字盤の雰囲気は1950年寄りで統一されております。
個人的にも1940年代の雰囲気は大好きで、店主が最も愛用している時計もこの時代です。
色々な時代の良さが詰まっており、僅かな期間限定のレア感も好きです。
そして、デザインだけではなく機械の性能と生産数も1920年と40年では違います。
女性用の腕時計は40年代ですら今のように一般的ではありませんが、20年代と比べたら比ではありません。
本機と同機種は20万台以上作らておりますので、パーツもこの年代の品としては入手しやすく安心な機種です。
とは言え80年前のパーツのストックがある修理店は殆どありませんので、やはりアンティーク専門店で購入した方が安心な時代の品ではあります・・・。
本品にはハミルトンがつけたモデル名があります。
現在アンティークハミルトンとして売られている中で、モデル名が分かる品はレディースでは0.1％もないと思います。
この時代のモデル名は女性の名前が使われる事が多く、本品も「Trilby トリルビー」です。
トリルビーと言うと下記の帽子が有名ですが、
※Trilbyhatを被るフランク・シナトラ
なぜ女性の名前が男性の帽子のデザイン名になっているのか不思議に思い調べたところ、1894年にフランス作家が書いた小説の”Trilby”から取られているようです。
舞台にもなっており主人公のトリルビーが男性用のソフトハットを被るシーンが話題となりデザイン名として定着したようです。
こちらが小説のトリルビーです。
そして舞台のトリルビーです。そっくりで可愛い
現在は女性用のトリルビーハットも沢山あり、時計ともよく似合うと思います！
名前の意味はフランス語で「トリルを歌う」との事らしいです。
トリルとはフルートなどでよく聞くピロピロピロ〜って装飾音です。
文字で伝えるのは難しいですが「鳥のさえずり」が語源の音楽技法です
名前の響きや意味も可愛い
自分の時計のモデル名やその意味を知っていると愛着も一入かと思います。
実店舗にございますのでご試着はお気軽にご予約ください
あ！！！！
紹介し忘れるところでした
ベルトは切り分の黒色に合わせて、黒紐や黒革などもよく似合いますよ。
ラグの可愛い球体は、広告の黒紐が1番丸みがハッキリ分かって可愛いです。
どちらも無料で交換いたしますのでお気軽にお申し付けください。
相変わらず店主好みの時計のブログは、普段の倍以上の時間を割いておりエコ贔屓が激しいのですが・・・。
エコ贔屓したくなる可愛く珍しいハミルトンですよ
後ほどインスタグラムでもご紹介する予定でおります。
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