こんにちは、店主です。
先週の土曜日に台風の中、T様がご注文の時計の受け取りにご来店下さいました
午後でしたので暴風雨と言う事はなかったですが
お足元が悪い中、ご来店を頂きありがとございました
頂戴するメールの印象通り、とても明るく素敵なT様
聞けばパターンナーとして活躍をされていたとの事、
デザイン系の学校をご卒業されているだけあって格好もとってもオシャレ!
ふむふむ、と参考にする店主ナルホド、ナルホド
そしてチラリと見えたアンティーク時計を見逃しませんでした!こちら↓
コロリと可愛いエルジンです。
エルジンも可愛いのですが、エルジンがT様の腕に辿り着くまでの
エピソードも可愛いのです!!
特に扇風機のくだりが
しかし扇風機までの爆笑エピソードは店主の胸にそっと仕舞い、
その後のステキなお話の方を書かせて頂きます。
上記のエルジンは30年程前に骨董屋さんで見つけたとの事で、
その後も何度かOHをし、とても良好に走行していたのですが、
途中でブレスが壊れてしまいオークションで探されたそうです。
ブレス単品では見つけられず、
『同じエルジンのブレスなら外して着けられるかも・・・』と思い
金色のブレス付の動かないエルジンを落札したそうです。
落札商品が到着してみたら、なんとカラーが銀色だったとの事。
画像では金色に見えたのに、と少々驚きつつも
届いたばかりのエルジンに、手持ちのエルジンを紹介しようと思い
部屋に取に行き「これがうちのエルジンだよ」と隣に並べたら
なんと、2つの時計がピッタリ同じ時間で止まっていたとの事
縁を感じたT様は、壊れているエルジンを修理に出してみたそうです。
すると、ちゃんと動く様になり戻ってきたとの事。
外観も磨かれピカピカになったエルジンは、手持ちのエルジン以上に
サイズがピッタリで自分の腕に合わせて作られた様だったと仰っておりました。
2つのエルジンは今でも、大切にされているとの事でした。
きっと銀色のエルジンは「まだまだ動けるよ。使ってほしいよ。」と思って
T様の元にやって来たに違いありません。
・・・・うう、泣ける
調子が悪くてほったらかしの店主の時計を、今すぐ修理したい。
「まだまだ動けるよ」と言っているに違いない。
そりゃもう大勢で言っているに違いない
いやいや、長老様はご無理せずに・・・と、言いたい時計もあるけれど
少しずつ直していってあげようと思いました。
きっと何かの縁があって店主の元にやって来たのだから。
そんなこんなと、雨が窓にぶつかる横浜の店舗で、
2時間ほど楽しいお喋りをさせて頂きました。
お客様と話をさせて頂く時に「お客様とお店」と言う形ではなく
違った形で出会っていたら、もっともっと仲良しになれたのではないかと
思う事が度々あるのですが、T様にも強く思いました。
しかし店側から「お茶でも飲みにいきませんか?」などと言ったら
あやしい壺とか、高い英語教材を売りつけられると
思われてしまいますもんねぇ・・・。←時計屋なのに。
・・・残念です
ですので、横浜に出向かれました際は、また是非お立ち寄り頂けたら嬉しく思います。
話す内容や言葉の選び方などが、とても可笑しくて
本当にオシャレで魅力的なT様でした。
またのご来店を楽しみにお待ちしております。
その時は、是非銀色のエルジンもご紹介くださいね