ブログでは商品説明にはあまり書かない細かな事や、修復過程を書いております。
アンティークは見解が様々で、当店は100%海外仕入な為、参考資料も全て海外資料です。
日本での解釈と少々違う事もあるかもれませんので、ご参考程度にお読み頂けたらと思います。
本品はブレスが珍しいのでブレスについて書いてみようかと思います。
当時、時計には紐タイプのブレスが着いているのが一般的で、
希望者のみ別途メタルブレスや金無垢ブレスを購入しておりました。
街の時計店には各ブレス専門メーカーごとに小さなブース置かれており
その中から好きなブレスを選んで購入した様です。
アンティークではKreislerやSpeidelが有名メーカーでしょうか。
下記写真は店舗で飾っているSpeidelの化粧箱で、
時計以上に豪華な化粧箱にブレスだけが収まっていました

そして、一部のセレブ下級向けに金無垢ブレスが用意されていました。
こちらはジュエリー店のパンフレットです。

購入した時計に似合うブレスを選んで注文していた様です。
当店でもお馴染みのデザインが写っているかと思います
ケースとブレスの接続部分は汎用性があるので、そのまま着ける事も可能ですが
ちょっと贅沢にケースの雰囲気に合わせて作られる場合もあります。
金無垢ブレスだけでも相当な贅沢ですが本品はフルオーダーです。
もしかすると最初からケース&ブレスのセットで販売されていたのかも知れません。
いずれにしても珍しいと思います。
とても豪華です
余談ですが、
このメーカーは時計も扱っており、社名にもWatch.co と入っております。
ジュエリーメーカーが時計を扱うのは一般的で、機械も各メーカーから選べました。
下記は1960年代のBennett Brothers.Incの広告で、元はダイヤモンドの輸入会社です。
見え難いですが赤い線上はCased by Bennett Brothers と書かれております。

写真の3本の時計はハミルトンですが、他のスイスメーカーからも選べますと書かれております。
なので同じデザインだけれど違うメーカーの品が存在します。
それはまた違う機会に書かせて頂きたいと思います
とても可愛いハミルトンでお薦めですよ