ブログでは商品説明にはあまり書かない細かな事や、修復過程を書いております。
アンティークは見解が様々で、当店は100%海外仕入な為、参考資料も全て海外資料です。
日本での解釈と少々違う事もあるかもれませんので、ご参考程度にお読み頂けたらと思います。
今回は本品のケース修復をご紹介したいと思います。
仕入時はラグが削り取られおりましたので、綺麗に整形し直しテニスブレスをお付けました。
恐らく下記の様な大きなダイヤモンドが付いており、
そこだけ外してリメイク等で使ったのだと思います。

多くはダイヤモンドだけ外して爪は残っている事が殆どなのですが
本品は爪ごと切り取られておりました。
が・・・
仕入時の写真が消えてしまい、どの様な状態だったかを
写真でご紹介出来なくなってしまいました・・・。
当店の仕入データーの小さな写真が1枚ありましたので
載せましたが小さ過ぎて全然分からないでしょうか

矢印部分が切り取られており、カメレオンの様になっております。
「切り取られてる部分を平らにして、ブレスをくっつけただけじゃん」
と、思いますよねぇ?
でも意外と難しいのです。
何が難しいって、ROLEXのカットガラスは外すのが難しいのです。←ホント意外
割れたなどで1度外れた品は通常の方法で外れるのですが、
オリジナルの状態は、まーーぁ外せません・・・
でも外さない事にはブレスを着けられませんので、今回は火にかけて外しました。
アンティークは各専門店で試行錯誤しながら修復方法を見つけるので
これが正解かは分からないですが、300°位の熱で外せる事を学びました。
当店にとって記念すべき第一号です
そして理想通りに可愛いく仕上がりました
ROLEXはラグにダイヤモンドを飾ったデザインは多類ありますが
テニスブレスを着ける場合はジュエリー店でオーダー購入するタイプです。
一般的には下記の様な感じで連結します。

本品の様に連結パーツを挟まずダイヤモンドが連なる雰囲気はとても珍しいと思いますよ。
ジュエリー感が強く見た目の美しさもイチオシです。
ROLEXに限らず、アンティーク全般でも連結パーツを挟まないテニスブレスタイプは
とっても数が少なく、一部の裕福層向けの高級品の場合が多いです。
なのでROLEXのテニスブレス一体型としては価格的にもお薦めですよ。
(見た事がないので比較ができないのですが・・・)
お手持ちのアンティーク時計も同じ様に加工できますので、
ご希望でしたらお気軽にご相談くださいませ。
※他店購入の品はお受けできない場合が御座います。
