*きよみのアンティーク*ブログ

オールドヨーロピアンカット Old European Cut

こんにちは、店主です

来週入荷予定の品に、オールドヨーロピアンカットのリングが
有りましたので、今日はこちらのカットをご紹介します。

アンティークではローズカットが有名かと思いますが、
そのローズカットより少し年代は新しいカットです。

新たらしいと言いましても1600年代から1900年初頭ですので、
現在のジュエリーでは見る事はなく、ローズカット同様に人気のカットです。

この年代は、現在のブリリアンカットを目指して
切磋琢磨していた時代ですので、見た目はかなりブリリアントカットに
近づいてきております。

下記の左がオールドヨーロピアンカットで、右がブリリアントカットです。

反射率を最大に生かして真っ白に輝かせるブリリアントに対して、
オールドヨーロピアンは明暗のコントラスト生かした華やかなカットです。

昔はオープンキュレットと言って、キュレットをカットしており
現在の様に尖っておりませんでした。

オールドヨーロピアンカットの少し前のオールドマインカットは
さらに深くカットされているので、キュレットである程度の年代を識別できます。

オールドヨーロピアンの中でも、識別が出来るのですが
初期ほど

・テーブルファセットが小さく
・クラウンが大きく
・ロワーハーフファセットが短く
・キュレットが大きい

です。

GIA(米国宝石学会)では唯一例外的にオールドヨーロピアンのみ
カットグレードを設けておらず、上記の条件(細かな数値が決められてますが)を
オールドヨーロピアンカットの定義としています。

このカットが作られていた時代より、ずっと後に作られたGIAの定義に当てはめてしまうと、
「フェア」または「プア」のカットグレードの判定を受けてしまい、本来の価値と
かけ離れてしまう事から、例外的にカットグレードを設けていない様です。

今回ご紹介する品もテーブルは小さ目、ロワーハーフファセットは短かめ、
キュレットもカットされております。

このカットは上記の様に小さなテーブルである事も特徴なのですが、店主的には
その小さなテーブルに、オープンキュレットの影が映るのが最大の特徴だと思ってます。

これを撮るのに、もの凄い時間がかかりましたぁぁ・・・
でもかなりハッキリ分かると思います!中央の黒い点が!

もう1枚!

これぞ、アンティークの証っ

リアルなアンティーク風リングは、このカットが使われる事もある様なので
復刻品もあるのですが、でも・・・やはり本物は違いますよ

アンティークジュエリー専門店では、どんな小さなダイヤモンドでも
このカットですと、ウン十万もするのでお買い得だと思います!

何故こんなに安いかご不安かと思いますので、ご説明を

何故ならば・・・
当店はアンティーク時計の専門店だからです

毎回の様に書かせて頂いてるのですが、ジュエリーは店主の趣味的に
ご紹介させて頂いております。

とは言え、勿論ボランティアではありませんので利益は頂戴しております。
そして利益を頂戴する限りは責任を持って、貴石や地金の真贋は念入りに検査し、
安心できるものだけをご紹介しております。
それは時計もジュエリーも全く同じですので、ご安心くださいませ。

ローズカットもオールドマインカットもご要望を多く頂くのですが
なかなか安価にはお探しできず、ご紹介の本数は限られてしまいますが
ご紹介出来た時はお買い得だと思います!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です